イリス
在りし日の詩
西の国に伝わる神話に登場する天使と同じ名前を持つ娘。年の頃は10代後半。
彼女は世界各地を気ままに旅しては、その地の歌を覚えて回っている程の歌好き。
覚えた曲はもっぱら出会った人々に披露している。
性格は明るく素直だが、幼稚。しかしいつも慈愛に満ち笑顔を絶やさない。それはまるで優しき母のようであり、また無邪気な少女のようでもある。あと、軽い電波ちゃん。
ちなみに彼女の一番のお気に入りは
「エレンの歌第三」。
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雫(しずく)
誰も彼も過ぎ去って、後には何も残らず
昔々、東の果ての小さな島国で勃発した国取り合戦の時代に"山姥"と呼ばれ恐れられた娘。年の頃は10代後半。
五つの頃に親に捨てられて、人里離れた深い野山を彷徨っていた。そのため言葉はおろか生きていく手段もろくに知らず、来る日も来る日も山にある草木を食べることで飢えをしのいでいた。また絶えず森に住む野生の動物たちに襲われたので、幼い彼女はやがて衰弱し、死を待つばかりの状態にまで追い詰められた。
そんなある日、「護国の森」の異変を調べに来ていた若い神主が、道端で倒れている雫を発見し、彼女は辛うじて一命を取り留める。この出来事はまるで何者かが導いた奇跡のようでもあり、その神主や「護国の森」の麓の村では彼女の事を
「神様の使い」と崇め、大切に育てることとした。
しかし、彼女自身は自分を捨てた「人間」を心底憎んでおり、拾われた当初は誰とも馴れ合わなかった。しかし、次第に「人間」を利用し裏切る事で仕返しをしようと考え、徐々に「人間」を迎合していく。
性格は傍若無人の一言。自分の感情にのみ従う困ったちゃん。
その気になれば女子供でも笑って殺せる殺戮マシーンになる資質を胸に秘めている。
また若い神主の教育のおかげで奇跡的に人と意思疎通することは可能だが、彼女は積極的に「人間」と関わることはしない。
あと、「護国の森」の神社から妖刀「五月雨」を盗み出して以来オッサンの霊にストーキングされている。
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